日本の家の室内

SDGsやエコに配慮した住宅メーカーの取り組み

SDGsは持続可能な開発目標の略称であり、2015年に国連サミットで採択されました。国連加盟国の193か国が15年間で達成するために掲げた目標であり、貧困をなくす、ジェンダー平等を実現するといったことも挙げられています。このほかに住み続けられる街づくりやエネルギー、持続可能な産業化の推進や気候変動に対して具体的な対策を講じるなど、合計で17の目標があります。

日本でも各企業がSDGsやエコに配慮しており、できるだけプラスチック製品を使用しないなど具体化してきています。住宅メーカーでもSDGsやエコに配慮したものを提案しており、大手住宅メーカーであるダイワハウスでは、住まいと環境教育について子供に授業を行ったり、エネルギーゼロの住宅の利用を拡大したりしています。相模原市にはエコとコミュニティをテーマにした自然と共生する街を展開しており、この住宅地には太陽光発電や蓄電池、EVコンセントがすべての家に標準整備されました。

また積水ハウスは業界初のエコファースト企業として環境大臣より認定を受けており、ネットゼットエネルギーハウスを普及し、脱炭素化社会に向けてメガソーラー計画にも取り組んでいます。人と自然との共生社会を目指すために庭づくりを行っており、5本の樹計画も実行している特徴があります。ミサワホームでは廃木材と廃プラスチックを再利用した住宅プランを提案したり、環境保全活動にも取り組でいます。

さらにアキュラホームグループでは災害や震災での支援を行い、さらにはモデルハウスを災害時支援施設として使用できるようにしました。災害備蓄品を完備しており、井戸も設置しているため、もしもの際に水を持続的に供給することが可能です。モデルハウスが災害対策施設となるのは日本で初の取り組みです。

大手の住宅メーカーだけでなく小規模のメーカーでもSDGsやエコに力を入れており、省エネや再生エネルギーを推し進めています。また健康で快適な住環境を提供するために地域社会へ貢献をしており、様々な自然体験を行うことで子供たちにもエコの重要性を伝えている特徴があります。

住宅メーカーが行うSDGsは主に環境に配慮したものとなります。家庭用の蓄電池や空調システムを導入することも多く、電力の見える化によってエネルギーの節約にもなります。再生可能な資源である木材を多く使用した住宅も提案されており、より身近に感じられるような取り組みを行っています。